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| タイトル | 著者 | 出版社 | 定価 | お勧め度 |
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| あの金で何が買えたか Bubble Fantasy | 村上龍 はまのゆか・画 | 小学館 | \1,500 | ★★★★★ |
| 「大人のための絵本」として発売当時は随分話題になった本で、1999年の発売であるが今でも古さを感じさせない、現代を生きる人がバブル経済を理解し、経済政策に興味を持つのに必要と感じる1冊である。今は角川書店から文庫版も発売されている。 この本は、小説家として著名な筆者が「ロールスロイス社の売却額は750億円」という経済記事に触れた折りに、では「住専の不良債権額が2300億円」というのは一体どういう数字なんだ?と思ったところから、経済ニュースに出てくる巨大な数字がいったいどれくらいなのかをイメージできるよう、絵本としてまとめたものである。その対象は「第一勧業銀行 公的資金投入額 9000億円」「対佐藤工業 債権放棄額 1100億円」のように、バブル経済の中心にいた銀行・建設業のものがほとんどで、それをさまざまな分野のものにあてはめるとこれくらい、というのをイラスト入りで面白くかつ分かりやすく紹介している。それは「CNN 9600億円」のように著名企業の額であったり、「タイガー・ウッズ 48億円」のような著名人の収入、「途上国の子供すべてに基礎教育を 8400億円」のような世界的な問題を真面目に数値化したもの、「究極の愛人 10億円」のようにちょっと遊び心の入ったものまで多種多様に渡り、どのページも興味深く読み進めることができる。 ひとつ残念なのは、比較対象となるものの間に相関関係が全くないこと。例えば 東海銀行 公的資金投入額 6000億円 は 北朝鮮軽水炉建設 5520億円 マーク・マグワイヤ 10.6億円 ビートルズ全出版権 81.6億円 おつり 387.8億円 に分けられているが、東海銀行とこれらのものの間には相関関係が無く、ただ何となく数字を集めてきたといった感じ。ならば一覧にして「額のランキング」にした方が面白そうな気もした。 いずれにせよこの本は著者の発想が素晴らしく、その点には惜しみない評価をしたいと思う。また学生だという作者の挿し絵も、この本の雰囲気を作り上げるのに多大な効果を上げており、賛辞を送りたい。まえがきの後にエコノミスト植草氏との真剣な対談も載っており、「不況だ」と声高に叫ぶ前に目を通しておくべき1冊である。 |
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| 環境にやさしい生活をするために 「リサイクル」してはいけない | 芝浦工業大学教授 武田邦彦 | 青春出版社 | \850 | ★★☆☆☆ |
| このリサイクル時代に随分挑戦的なタイトルで、雑誌にも取り上げられた1冊。タイトルの意味するところは、リサイクルするには運搬費などを考えると新品の3倍コストがかかるから、リサイクルせずに燃やして埋めた方が良いという話。ものの流れを全て「資源」ベースで考えて、資源を増やす方向で取り組もうといくことで、筆者の究極の解決策は「ゴミをどこか1ヶ所に集めてゴミの山を作る。何十年か後にはそこから資源が取り出せる」という感じのものらしい。ものには色々な角度の見方があるものだなあという勉強にはなるが、じゃあ誰がゴミの山を引き受けるのかとか、ちょっと非現実的な部分も多いかなあという気はする。実際に「リサイクルは本当にしない方が良いか?」の部分は、安井至先生の「市民のための環境学ガイド」」というWebページのこの本に対するコラムが詳しい。両方を平行して読むと面白いかもしれない。 ただ後半の方で述べられているこのタイトルと直接関係なさそうな部分には、結構共感できる内容があった。「”汚いものはよそへ”という発想が地球をダメにする」という章なんかは、「クーラーは実は暖房だ」というあたりはフムフムと頷きながら読めた。 全体としては、発想の視野を広げるには面白い本という感想を持った。 |
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| 環境問題最前線からの報告 ごみ・廃棄物がゼロになる日 | 環境・エネルギー・廃棄物コンサルタント 藤井勲 | 青春出版社 | \850 | ★☆☆☆☆ |
| ある家族の会話から、環境に関する問題を考察することになり、その後の話の流れの中で環境問題の現状などを説明していくスタイルで、初めの方は興味深く読んでいた。しかしまず何と言っても登場人物が「Aさん、Bさん、C君、・・・、Xさん」となっていて、まるで海外の推理小説を読んでいるようで大変読みにくい。「山田さん」「鈴木さん」でも何でも良いので覚えやすいものにしてもらわないと、取っつきにくくて仕方がない。 内容に関しても、最初は子供の学校での取り組みや、お母さんの町内会での取り組みなど、わざとらしいが身近な話題が多くて興味がもてるのだが、だんだん筆者がモデルであろうLさんの講演会の内容などに比重がおかれるようになり、「家族は?」という状態になっていってしまう。この段階では良いことを言っているのかもしれないが、内容に対する興味は薄れてしまった。 感想としては、中途半端。読みやすいものなら徹底的に読みやすく、報告書なら徹底的に報告書のスタイルを取るべきだと思った。 |
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| Why men don't listen & women can't read maps 話を聞かない男、地図が読めない女 | Allan & Barbara Pease アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ/藤井留美=訳 | 主婦の友社 | \1,600 | ★★★☆☆ |
| ベストセラーになった話題の訳本。女性と男性の違いを、脳の構造の違いなど生物学的に分析しているかと思えば、原始時代の狩猟の役割からたどっていたりして面白い。この本によれば、女性は言葉や態度などの違い・変化を見極める能力に長けており、男性は空間を察知する能力に長けているという。そして人間は両方の性質を持っており、より女性に近いか男性に近いかであるという。確かに出てくる具体例の一つ一つは、「うちでもあるある」と思わず頷いてしまうものが多い。だからといって、実際の生活で「これはあの本に書いてあったとおり、女性と男性の違いなんだ」というように寛容になれないのが残念であるが。 ただこの本、箇条書きに近い形で書かれており、章ごとに全体のテーマがあるようなのだが、話自体はあちこちに飛んでいて少し読みにくい気がした。 夫婦あるいは恋人のささいな喧嘩の原因は、この本を読むとよく分かると思う。ただそれを回避できるかどうかは別の問題だが(笑)。 |
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| マンガ 地球を救う大変革 | 比嘉照夫=監修/川上ケイ=原作/林伸彦=画 | サンマーク出版 | \1,200 | ★★★★★ |
| 「EM」について書いてベストセラーとなった「地球を救う大変革」のマンガ化版。EMについて基本的な事から、具体的な効果事例まで書かれている。マンガなので読みやすく、また頭にも残りやすい。どちらかと言えば農業について書かれているが、沖縄県具志川市の例や岐阜県可児市の例など、環境問題についても書かれている。EMの入手先だとか濃度だとか、そういった細かいことについては触れられていないが、EMの概念を知る上では最適の1冊と言えよう。 | ||||
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